横浜美術館

遠路はるばる横浜へ。街中がjazzyな乱痴気騒ぎ。

「原点回帰」じゃなくて「原点復帰」と題された、展覧会。
年代順ではなく、その逆。過去へ過去へ遡行していきます。
最初の部屋の一見淡々とタテイチでほぼ対象（アヒルとかホームレスとか木々とか女の子とか屋根とかなんとか）をど真ん中にとらえた、均質感で満ちた写真の下の地層をどんどん遡っていくような体験。最初の部屋がやたら対象への愛と敬意に満ちていて、なんかキモチイなー、とか、アタタカイなー、とか、サトッテイルヨウダなー、とか思っていたら、部屋を進むにつれて、ツラソウダなー、とか、ソウゼツダなー、とか、マヨッテイルなー、とかに変わっていくのでした。

「自己をつぶさ（press）なきゃいけない。自己を表現（express）するのでは何も生まない。（なぜ植物図鑑か？）」というようなことらしく、「動物図鑑でも、鉱物図鑑でもなく、植物図鑑んじゃなきゃね。」ということで、詳しくは稀に書店で売られている、中平卓馬の写真論-1000yen　をどうぞ。

この人も、やはり途中精神的にきちゃった時に、自宅にてそれまでのネガを焼き払っちゃったらしく、写真てコワイなーと思うのでした。いやはや命がけ。

上記とは無関係ですが、
犬か猫、どちらがすき？というよくある問いには、魚がすき。と答えています。
犬と猫はどちらも体温が高すぎて。自分が体温が高いので暑苦しいんです。